ぼくがはじめてサボテンの花を見たとき、その花は、きっと、ほかの草花のドライフラワーか、上手に似せて作られた造花を、適当にサボテンに刺して、飾り付けているものだと思っていました。
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ほかの鉢植えの花とは違って、水遣りの手間ひまを怠ったとしても、滅多とは枯れないサボテン…まさに、その尖った棘のようにとげとげしく、その厚みのある葉肉のように憎々しげなサボテンが、あんなに小さく可憐で、かつ色鮮やかな花をつけるとは…。
でも、ときとして相手に棘を刺し、傷つけているサボテンだって、些細な一言、ちょっとした態度に対して、ときには、人知れずに、傷ついていることだってあるのかもしれない…。
そう思えるようになったのは、それなりに人生経験を積んでからです。